2025年6月21日未明、SNS界隈で「テクニカル女神」として知られた人気投資インフルエンサーが、突如として姿を消しました。彼が推奨していた海外FX業者「WeekendFX(ウィークエンドFX)」でのコピートレード(通称コピトレ)に参加していた多くの投資家が、預けていた資金を一夜にして失う事態となっています。
WeekendFXとコピトレ詐欺の実態

WeekendFXは「週末でも取引できる」「最大500倍レバレッジ」「MT4/MT5対応」など、初心者にも魅力的な謳い文句で急速に利用者を増やしてきた海外FX業者です。しかし、その裏側では「出金できない」「サポートが消えた」「仮想通貨でしか出金できない」など、深刻なトラブルが相次いで報告されていました。
実際、金融庁も2025年1月に「無登録で金融商品取引業を行っている」としてWeekendFXに対し正式な警告を発しています。運営会社はイギリス領ヴァージン諸島のペーパーカンパニーで、実態のないレンタルオフィスを拠点とし、ライセンス番号も虚偽の疑いが指摘されていました。
テクニカル女神の“異常取引”と消失の経緯

テクニカル女神はX(旧Twitter)やLINEオープンチャットを駆使し、「自分のトレードをコピーすれば誰でも勝てる」とコピトレ案件へ勧誘。最近は有料投資グループも立ち上げ、「グループ参加者の利益がすごい」と頻繁に投稿し、投資初心者を誘導していました。

しかし、2024年11月以降、日本円での出金ができなくなり、「仮想通貨ならOK」とする説明が繰り返されるのみ。MT5からウォレットへの資金移動リクエストも反映されないまま、6月21日未明、ついにアカウントが非公開化され、LINEオプチャも沈黙。noteのマニュアルも削除され、残高数円だけがWeekendFXに宙ぶらりんという声もSNSで散見されます。
6月21日10時ごろ、オープンチャットも削除されました。
SNS上の反応と被害の拡大
Xでは「テクニカル女神のコピトレで資金が消えた」「weekendFXで半年以上出金できない」「女神のLINEも音信不通」「詐欺確定」など、怒りと困惑の声が爆発しています。特に「先出しトレードで爆益を演出し、ファンを集めてからコピトレに誘導」「出金許可制で、勝手に出金しようとすると止められる」など、詐欺的手口の典型例が指摘されています。
「女神さんはテクニカルトレードでweekendfxと繋がりがありますよね?もう2ヶ月も銀行メンテナンスとやらで出金できません。説明が無さすぎて不安しかないです」
「テクニカル女神の言う通りにWeekendFXでコピートレードしたら女神の投資予言という有料プランに誘導された。出金は許可制。許可なく出金しようとしたら止められる」
このような被害報告は、コピトレ詐欺の典型的な流れと一致しています。SNSで実績を演出し、個別連絡やLINEグループで勧誘、海外無登録業者に資金を入金させ、最終的に資金を溶かす――まさに“コピトレ詐欺”の王道パターンです。
WeekendFXとテクニカル女神――なぜここまで被害が拡大したのか
- 金融庁の警告を無視した運営
WeekendFXは金融庁の警告を受けながらも、日本語サイトやSNSで勧誘を続行。多くの投資初心者が「週末でも取引できる」などの謳い文句に引き寄せられました。 - インフルエンサーの“演出”
テクニカル女神は、XやLINEで“爆益”を演出し、実際はごく一部の勝ちトレードだけを強調して投稿。noteでマニュアルを販売し、オープンチャットで「勝てる人続出」と宣伝することで信者を増やしていました。 - 出金できない仕組み
2024年11月以降、出金は「仮想通貨のみ」となり、日本円では不可。MT5からウォレットへの資金移動も停止し、最後は運営・女神ともに音信不通に。
2025年6月21日現在のSNS投稿まとめ

- 「テクニカル女神のXアカウントが非公開」
- 「LINEオプチャも書き込みできない」
- 「weekendFXの残高が動かない」
- 「有料グループで爆益アピールしていたのに、突然消えた」
- 「出金できず、サポートも消えた」
- 「金融庁の警告が出ていたのに騙された」
SNS上では被害者の会の立ち上げや、警察・メディアへの相談を呼びかける動きも出ています。
XやLINEが認証されたアカウントだったので、この辺りから本人へとはつながらないですかね?ただしLINEは幾度となくアカウントを凍結されていたので、LINE側も怪しいアカウントと認識はしていたと考えられます。
被害届は、サイバー警察にメールで連絡してから警察に行ったほうが良いとの情報があります。その際には証拠となる画像や送金明細があれば、まとめておいたほうがよいです。
コピトレ詐欺から学ぶ、投資の教訓
今回の「テクニカル女神 × WeekendFX」の事例は、まさに“コピトレ詐欺”の典型パターン。
少額を入れて動向を追っていましたが、やはり思った通り詐欺でした。「簡単に稼げる」という美辞麗句に惑わされず、透明性・出金実績・サポート体制を重視し、何より「自分で確認する目」を持つことが最大の防御手段ですね。
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